会長挨拶

第64回日本先天代謝異常学会学術集会・第19回アジア先天代謝異常症シンポジウムの会長を務めます大阪大学の酒井規夫です。会期は2023年10月5日〜7日で,会場は大阪国際会議場での開催となります。大阪での開催ということもあり,学会テーマを「なんか新しいもん,なんかおもろいもん;Something new & Something exciting!」とさせていただきました。先天代謝異常症の医療や研究を取り巻く状況の中で,先を見通すような新規性のあることや,ユニークな考え方,取り組みについて焦点を当てて,参加される皆さんとともに楽しめればと思っています。

 今回64回を迎える先天代謝異常学会は,その前身である小児代謝研究会の第1回目が昭和40年に大阪市立大学小児科,高井 俊夫教授により開催されており,大阪では昭和42年に第6回小児代謝研究会を大浦敏明先生が,昭和49年に第17回小児代謝研究会を多田啓也先生が,昭和52年に第20回小児代謝研究会を薮内百治先生,昭和57年に第25回小児代謝研究会を一色玄先生,平成4年に第35回日本先天代謝異常学会を岡田伸太郎先生,平成22年に第52回日本先天代謝異常学会を田中あけみ先生,平成27年に第57回日本先天代謝異常学会を新宅治夫先生が主催されており,今回が大阪での開催は9回目を数えます。ぜひ今までの学術集会に負けない良い学術集会としたいと思っておりますのでよろしくお願いいたします。また,今回は大阪公立大学の濱崎考史先生に副会長をお願いしましたので,All Osakaでみなさんをお迎えする所存です。

 2020年からのCOVID-19に大きな影響を受けてきた本学術集会ですが,今回は感染症としての分類も5類になることが見通されている中,ぜひ多くの方に大阪に来ていただき,対面での交流を深め,先天代謝異常症の診療・研究の未来について想いをはせる時間としていただければと思っております。ぜひ大阪に「なんか新しいもん,なんかおもろいもん」を探しに来てください!

  • 第64回日本先天代謝異常学会学術集会
    第19回アジア先天代謝異常症シンポジウム

    会長酒井規夫
    (大阪大学大学院医学系研究科保健学専攻 成育小児科学研究室 特任教授)